写真は、ペンシルベニア州立大学のアメフトのスタジアムです。
さて、何人の観客が入るでしょうか?
ん〜、答えはちょっとしたにありますので、まず予想してみてください。
アメリカで1番生徒数の現在多い大学はアリゾナ州立大学の8万人と言われています。アメリカで自分が修士号を取った大学の全生徒は2500人。
全学生2000千人の大学(マウントホリヨーク大学)で授業を教えた事もありました。
博士号は、ネバダ大学ラスベガス校(大学に関する以前のブログ)で生徒数は2万5千人。1番大きい大学に比べると生徒数は少ないですが、アメリカで大規模の州立大学になります。
ペンシルべニア州立大学のステイトカレッジ校はキャンパスに全生徒5万5千人。現在教えている、アルトナ校は4千人。大規模または小規模大学に通っている(もしくは通っていた)友人などの意見も含め、大規模と小規模大学の違いを書きたいと思います。
***全ての大学に当てはまることではないので、特徴と思ってください***
私は、アメリカで修士号・博士号を取りました。現在、アメリカでスポーツ心理学を教える大学教員でYouTuber(自己紹介)
大きい大学の良さ(小さい大学と比較して)
- スポーツの規模が何といっても大きい。派手で規模が大きい方が迫力あってやっぱり楽しいですね。選手も上手です。
- 写真のアメフトの観客数は10万6千人です。
- 1番大きいスタジアムは10万7千人のミシガン大学!
- 運動選手への奨学金が多い。Division I(大きい規模の大学が多い)はスポーツのスカラーシップはありますが、小規模大学のDivision IIIは学生にスポーツのスカラーシップはありません。学業ではありますが、これはDivisionに関係なくです。
- スポーツに力を入れたい。また学費をスポーツの力を使って免除してもらいたい生徒はよく大規模大学に行く、または目指します。
- 驚かれるかもしれませんが、アメリカの大学で学費が高いと年間で700万近くになってしまうこともあります。4年間行くことを考えると単純計算で2800万でとても高いです(普通行くの無理ですよね。色んなトリックがあるんです。)。
- 教員および生徒への研究費が多い。特に州立大学だと大学院生などのサポートも含めて多いです。州立なので私立と違って、お金も多いのでしょう(税金などから?)。
- 小規模規模大学は大学生の数で大学を大学を成り立てていることもあるので、方向性の違いと伝えたら良いでしょうか…。
- 大学院生が授業を教えることもあるので、大規模大学だとそのような機会が多いです(もちろん例外もありです)。
- 教員および生徒の学会発表へのサポートが多い(旅費など)。
- 研究に興味のある学生が多い。研究活動をするなど、自分を高めて大学院を目指そうとする生徒が断然多い(人と何かで差をつけるためですね)。また、教員も研究アシスタントを探すのはごく普通なことです。
- 大学のイベントなどの規模が大きい。卒業式の大きさも異常でした。
- 外部講師がよく呼ばれることがある。有名人が講演に呼ばれて参加できる機会もあります。
- アメリカ選挙の討論までもあり、トランプ大統領とヒラリーさんが来ていました。
- 図書館が大きく、大学によっては図書館が何個かある(当たり前かもしれませんね)。
- ジムが大きい。アメリカの大学のジムは素晴らしいところだと本当にびっくりするくらいの施設です。
小さい大学の良さ(大きい大学と比較して)
- 教員と生徒の比率が低い。Student-Teacher ratioと呼ばれます。
- 少ない方が先生の目が行き届くということもあり、低い方が望ましいです。
- マークシートを使ったようなテストが少ない。
- 大規模大学や、小規模大学の大きいいクラスだとマークシートを使った試験が本当に多いです(基本的にマークシート方式のテストばかりで、学習にそれが1番良いとは言い難いです)。
- 少人数制の授業。課題を先生が見てくれるのもごく普通です。
- 家族ではないですが、周りはみんな友達だよ〜、といった家族のような雰囲気がある。
- 他の学部と教員同士の交流がある。小規模大学・小さいキャンパスになると、同じ学部だけではなく、違う学部の先生のと交流も増えます。
- これは偏見かもしれませんが…、全体的に小規模先生の方が授業を教えるのが上手な先生が多いように思います。
- 大規模大学は研究が多くの大学で求められ、たとえ生徒からの評価が悪くてもクビになるケースは少ないように思えます。
- 小規模の大学は大学生の授業の質の良さで大学を売り出しているので、授業を教えられない先生は雇われません。
- また、授業の質が研究活動と同様に、場所によってはさらに多い比重で教員としての評価対象になり、昇格に関わります(助教から准教授、また教授へ)。
- 小規模の私立大学などは、研究はなしで、上手に教えてくれたらOKという大学もあります。その際、もちろんを研究しないといけない事はないので(やるにはもちろんOKです)、教えるのが上手な先生が雇われるという結果につながります。
- 大規模大学は、研究費を取ってくる事、論文を何本も書くことによって評価される場所が多いです(もちろん全てではないので、ご理解ください。あくまでも個人の見解です。もちろん大規模大学で素晴らしい先生方もいます)。
じゃー、留学するならにどっちが良いの?
留学は良い?
と同様に、これは良く聞かれるます。
最終的に1番大切なのは、自分の行きたい場所に行ったらよいと伝えます。
でも特に目的がない(大学で特殊な学部学科を専門にするなど)という時。
そして大学生になる場合は、小規模大学をお勧めします。
大きい規模の大学だといっぱいいっぱいになってしまったり、周りが見えなくなりやすいのです。これは留学生に限ったことではなく、アメリカ人も同じです。
小規模大学のほうが、先生にも名前を覚えてもらう、授業は少数生、学校を歩いていても同じ生徒を何回も見ることは日常茶飯事、学校で迷わない、友人が出来やすいなどの環境のもと勉強出来ます。
友人ができやすい環境に身をおき、大学のスポーツやクラブなどに参加するほうが、大学生活は楽しくなるでしょう。
そんなことない!と思われるかもしれませんが、
会話をすることが難しい生徒はやはり友人を作るのは簡単なことではありません。
やっぱり話ができる人の方が一緒にいて楽しいですから…。
大学院に進学する際ですが、特に博士課程の場合は、指導教官が誰になるのかが1番大事だと思いますが(自分の見解です)、大規模大学をお勧めします。
研究活動への費用や、学会発表への補助などが小規模大学では得られないくらいの量がありました。多大もそのような事をよく聞きます。
アシスタントなどの授業料の免除になる仕事も取れる可能性があがります。
大学で仕事を貰うことで、授業料は無料(もしくは大幅や半額などの免除)で、生活保険や給料も出してもらい、お金はかからず博士号取得も、道は険しいですが可能です。
その後の仕事獲得にも、間違いなく有利になります(博士課程で3年、4年と授業を教えた経験があるのと、ないのでは間違いなく差が出ます)。
修士過程に関しては、
良いプログラムで選んでください。笑
修士課程はどこも少人数だと思います。
30人も超えるような授業は、MBAなどは別ですが…。
少なくとも自分の知っている大学では、10から20人程度です。
自分は小規模大学に行きましたが、大満足でした。
良い教員に恵まれ、たくさん学ぶ事が出来ました。
不満といえば、やっぱり金銭的な事や研究するための環境かもしれません。
学会へ行って発表するとなっても、大学からの補助はありませんでした。
大規模大学であれば、学会の参加費を出してくれる、飛行機やホテルなど書類を大学に提出して、認めれもらえば、また、選んでもらえば、学校から出してもらえる事があります。
また、アシスタントの仕事などをもらっても生活面への補助はが大規模大学が断然多いです。とここまで書きましたが…、やっぱり自分の行きたいところが1番です。
アメリカと日本の大学の違いは?
という内容は多くの観覧数があったことを嬉しく思います。興味のある方はそちらもご覧ください(リンク)。
ではまた〜。
ひろ