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博士課程のリアル:進学前に知っておきたい7つの厳しさ

博士課程に進むことを考えると「本当にやっていけるのか」と不安を感じていませんか?

修士よりも長く厳しい道のりだからこそ、事前に心構えを持っておくことが大切です。

博士課程で最も大きな壁は、研究論文を掲載するまでの孤独な戦いです。日本では授業よりも論文が中心で、学術誌に複数本の論文を通さなければ博士号は取得できません。投稿してから査読結果を待ち、修正を繰り返した末に却下されることもあります。掲載が決まるまで先に進めないため、精神的な負担は大きくなります。

次に重要なのが指導教授との関係です。博士課程は教授の承認がなければ論文を進められない仕組みであり、指導方針や人間関係が合わないと大きなストレスになります。実際、うつ状態になったり、途中で退学してしまうケースも存在します。研究の質だけでなく、相性が学位取得に直結する現実があります。

経済面の不安も大きな要素です。修士の段階でも「友人は働いているのに自分はまだ学生」という焦りがありますが、博士課程ではさらに年齢が上がります。25歳前後で進学し、30歳近くまで学生生活を続けるのは珍しくなく、その間に周囲との経済的格差を強く意識する場面もあります。

また、博士号を取得しても必ず研究職に就けるわけではありません。大学や研究機関のポジションは世界的に減少傾向にあり、博士取得者は増加しています。そのため就職競争は激化しており、研究職に就けずに全く関係のない仕事に就く人や、博士を取っても年収が250万円程度にとどまる人もいます。ポスドクで数年を過ごした後にようやく安定する場合もあり、将来への不安は避けられません。

さらに、研究成果が出ないことも現実です。英語で論文を執筆する必要があり、特に日本の博士課程では英語論文が必須となる場合もあります。指導教員が十分にサポートできない環境では、時間だけが過ぎて満期退学になってしまう人もいます。

良いデータが取れず失敗が続くことも珍しくありません。実験や調査が思うように進まず、「時間だけが経過する」感覚に苦しむ人もいます。研究は基本的に個人戦であり、孤独感も強まります。

最後に、年齢による葛藤があります。博士課程を順調に進んでも修了時は28〜32歳前後で、社会人としては遅いスタートになります。日本では「30歳で学生」という視線が厳しく、同年代がキャリアを積んでいる中で比較してしまいがちです。こうした環境の中で学び続けるには、「研究が本当に好きだ」という強い動機が不可欠です。実際、博士課程を修了できるのは全体の約半分にとどまるといわれています。

博士課程は厳しい現実が多いですが、覚悟を持ち、研究への強い意欲を貫くことで乗り越えられる道でもあります。

博士課程は孤独、経済的不安、就職難など多くの壁があります。それでも研究への情熱を持ち続けられる人にとっては、挑戦する価値のある道です。覚悟を固めた上で進むことが重要です。

さらに詳しく回答した動画も以下に残しておきますので、参考にされて下さいね!

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