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あいつに勝つ!これメンタルトレーニング的に良い目標?【やる気/スポーツ心理学】

絶対あの子に勝つ。

絶対あのチームに勝つ。

やる気の上がる目標には違いありませんよね。

いきなり、結論から言います。

メンタルトレーニング的には、良い目標とは言えません。

ただ単に理由を付けないで、悪いとお伝えするのも正しくないのはわかっています。

自信を持ってお伝えできるのは、

絶対あの子には勝つ。

絶対あのチームには勝つ。

という目標”だけ”に突っ走って行くのは正直なところ悪いです。

なんで良くないのか?

どうしたら良いのか?

これをさらっとお伝えして今日はおしまいです。

あいつに勝つ!これはメンタルトレーニング的に良い目標?【やる気/スポーツ心理学】

サッカー・野球などのチームスポーツであっても、あの子に勝つ!といった目標を持つことはあるでしょう。

何故か。

あのチームに勝つ!という目標を立てる事が素直に出来るという事は、

きっと読者様はレギュラーなのでしょう。

レギュラーになるために、あの子に勝つ!という目標を立てていたとしてもおかしい話ではありません。

(個人競技ではそんな目標はよく聞きますよね。)

なぜ、あの子に勝つ!だけが突っ走ってしまうとよろしくないのか。

ざっとあげてこの4つ。これを出来るだけ短く順番にお話ししますね。

  1. 1番大事な事は、実際何をしたら良いのか?の目標に時間を使う事。
  2. 目標が達成出来たかどうかに、相手の努力が大きく影響してくる。
  3. 自分自身でコントロール出来ない目標は、不安を高める。
  4. これ以上出来ないくらい努力をした。でも目標が達成出来ないと、やる気は一気に下がる。

1.1番大事な事は、実際何をしたら良いのか?の目標に時間を使う事。

では、勝つために何をするのか?

正直なところ、そこにエネルギーを最大限使うのであれば、あいつに勝つ!から始まる目標は良いでしょう(少なくとも悪いとは言えません)。

でも、どんな練習をするべきか?などしっかり考えずに

ただただ、やる気を出してあいつに勝つ!

と根性論とは言いませんが、勝つ!の一心でスポーツに取り組むことは極めて危険です。

でも、この目標はやる気は高まりますよね。なので悪いとはお伝えしたくないのです。

でもずっとこの目標だけを考えながら頑張ってきて、負け続けたとしましょう。この問題については、またこのブログの最後に触れていきます。

大事なことは、じゃあそのための練習は一体何をしようか?

今日練習でどんな事が出来るか?(今日の大事さは、最近のブログでもありましたよね^^)

それに全力で力をそそぐべきであって、その勝つ!だけをずっと目標にするのはお勧めできません。

2.目標が達成出来たかどうかに、相手の努力が大きく影響してくる。

読者様が頑張って、勝つ!(コーチ・教員なら勝たせてあげるでしょうか)という目標を達成させようとすることはわかっています。

でも、頑張っているのは読者様・読者様の生徒・選手だけではないんですよね。

対戦相手もめっちゃくちゃ頑張っているのです。

ということはですよ。

読者様の勝つ!という目標が達成出来るかどうかに相手の努力が大きく影響してくる事がわかりますでしょうか。

ここが非常に問題なところなのです。(下に続く)

3.自分自身でコントロール出来ない目標は、不安を高める。

そうなんです。2つ目のポイントは自分で目標をコントロール出来ず、

相手の努力が大きく関係してくるのです。

自分自身でコントロール出来ない目標へ突っ走っていくのは、不安を高めてしまう。これは本当によくあるのです。

練習でもその達成するための課程をしっかり見つめる。そして、この練習をやってこのスキルを今日はあげるんだ!っというようにしていかないと不安が上がる。

不安が上がるとどうなるか。

自信が下がっていくのです。

(自信が下がった時の弊害はたくさんありますが、今回のブログでは超大事な自信が下がってしまって、最悪だという程度に理解してくださいませ)

4.これ以上出来ないくらい努力をした。でも目標が達成出来ないと、やる気は一気に下がる。

さあ、あの子に勝つ!と突っ走ってきました。

努力という努力をして頑張ってきました!

負けました。

さて、どうなるでしょうか。

落ち込みます。

今までやっていた事が良くなかったように思えます。

やる気がなくなります。

だって、努力して努力しても目標を達成する事が出来なかったんですから。

簡単にお伝えするとこんなところです。

(本当はもっとしっかりご説明したいのですが、出来るだけ短くまとめたいのでご理解くださいませ)

まとめ.どんな目標にすべき。どんな気の持ちようでいくべきか。

アメリカのダラスのバスケットボールチームのオーナーであるMark Cuban.

彼はビジネスで大成功を収め、総資産は5000億くらいあります。

(非常に闘争心のある方で、負けず嫌いなのが伝わってきます)

彼の一言は心にしみます。

あなたのコントロールできる事は、あなた自身の努力のみ。

One thing you can control is your effort.

これはスポーツ、勉強、ビジネス。

何をするにもそうでしょう。

バスケットボールの神様のようなコーチJohn Wooden。

これ以上努力出来ないくらい努力して試合で負けたとしても、成功である。

そう、人とばかり比べていると何が成功かわからなくなってしまう。

自分がコントロールできる目標。

言い方を変えると人の努力で左右されない目標をいっぱい作って達成していく事

何時にどんな練習をするか?

どんなトレーニングで何を鍛えることによって、どうプレーにそれを生かしていくか

これに尽きるでしょう。

それを増やせば増やしていくほど、スキルの上達が見えて、やる気・自信が高まる。

そう。自ずとあの子に勝つ!は達成されやすくなるものなのです。

今日は、こんな目標設定についてのメンタルトレーニング・スポーツ心理学に関するお話でした。

読者様への「文章のプレゼント」になったと嬉しいです。

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他の「目標」やスポーツ心理学・メンタルトレーニングに関する記事を貼っておきます。

今日は一体何するんだ?の目標が1番大事なワケ【スポーツ心理学/やる気】

「夢」と「目標」は違う【メンタル / スポーツ心理学】

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