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大学留学は本当に得なのか?――費用・就職・学びから考える判断基準

海外の大学に進学すれば将来の選択肢が広がる――そんなイメージを持つ人は少なくありません。ですが本当にその投資は価値があるのでしょうか?

ここでは、大学留学を検討する前に必ず知っておきたい重要な視点を整理します。

一つ目のポイントは大学では専門性が深まりにくいという点です。 多くの国では学部課程の前半は一般教養科目が中心で、専門科目が本格的に始まるのは3~4年生からです。たとえば運動学を学びたい場合でも、専門的な授業が増えるのは上級学年からというケースが珍しくありません。コンピューターサイエンスなど一部の分野を除けば、学部だけで職業的スキルを十分に身につけるのは難しく、専門性を高めたいなら大学院進学が必要になるのが現実です。

二つ目のポイントはアメリカでの就職の壁です。 米国の大学を卒業すれば現地就職ができると考える人もいますが、実際にはビザの取得が大きなハードルとなります。企業は同等のスキルを持つ米国人を優先的に雇用するため、留学生はOPTビザを利用した1年間の就労経験が得られても、それ以上の長期雇用は容易ではありません。現地でのキャリア形成を目指すなら、修士号や博士号を取得し専門性を示すことがほぼ不可欠です。

三つ目のポイントは高額な費用負担です。 たとえばペンシルベニア州立大学では留学生の学費だけで年間約450万円、生活費を含めると年間700万円近くかかるケースもあります。これを4年間続ければ総額は約2,800万円に達します。ハワイ大学のように比較的学費が抑えられても年間220万円前後で、生活費を含めれば約500万円は必要です。カリフォルニア州立大学群ではさらに高額になる場合もあり、学部留学に2,000~3,000万円を投じる価値があるか慎重に考える必要があります。

では、どのような場合に大学留学が有効なのでしょうか。

重要なのは「資金面の負担が少ない」または「目的が明確で学びへの覚悟がある」ことです。たとえば返済不要の奨学金を得られた場合は、自己負担が大幅に減るため積極的に挑戦する価値があります。日本では「トビタテ!留学JAPAN」や「フルブライト奨学金」などが代表例です。また、親が無理なく支援してくれる場合も心理的・経済的負担が軽減されます。

一方、借金をしてまで進学するのはリスクが大きく、特に目的が曖昧なままでは途中で挫折する可能性があります。実際、目的意識が薄いまま留学し、現地で学業に集中できず中退して帰国した例も少なくありません。大切なのは、投資に見合う成果を得られる明確な学びの目標を持つことです。

大学留学は費用もリスクも大きい一方で、条件を満たせば得られる価値も大きくなります。資金計画と目的意識を明確にしたうえで、学部か大学院かも含めて慎重に判断することが重要です。

さらに詳しく回答した動画も以下に残しておきますので、参考にされて下さいね!

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