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ライバルに勝つ!でも…このメンタルで良いの?

競争すること(Competition)と協力すること(Cooperation)って、どっちを優先するべきなんだろう?

例:(バスケや野球など)チームスポーツ

  • 「勝つためにはアシストに回ったり、バントしたり、チームのために!」⇒協力
  • 「自分がスタメンに選ばれて、フルで試合に出て、得点多く取りたい!」⇒競争

これってかなり大事ですよね!

どんな時にどんなことを考えることでスポーツのパフォーマンスが上がる・チームのレベルが上がる・やる気が高まる、ということを順番に紹介していきますね!

(私はアメリカでスポーツ心理学を教えている教員です【自己紹介】)

これまでの研究でわかっていることは3つありますよ。

1.他者と行う課題の場合、協力することがオススメ

1つの研究では、3つのグループを比較して、何がいいんだろう?と調査した研究があります。グループは以下:

  1. ペアで多く点取ることが目標(協力)
  2. パートナーより点を取ることが目標(競争)
  3. 自分が過去の自分と比較して多く点を取れるようになることが目標(個人)

結果は、1つ目のペアと協力することを考えて課題をこなしたときにパフォーマンスが高くなったという研究があるんですよ (Stuntz & Garwood, 2012)。

2.単に課題をこなす場合、競争することがオススメ

1つの研究では、1)自己ベストを出すことが目標、2)他者に勝つ言葉目標、という2つの目標でどちらの方がパフォーマンスが高くなるかを、握力系を使って検討した研究があります(Cooke et al., 2011)。

どちらの方がパフォーマンスが高くなると思いますか?

結果は、2つ目競争の参加者の方が高いパフォーマンスを発揮することができました。ライバルに勝つ・他者に勝つなどという目標のもと頑張ることで、瞬間のパワーがこの研究では高まったと言えますよね。これはいろんな場面で使えそうな、目標の立て方の1つと考えられるでしょう。

3.競争を強調してしまうと悪影響!?

競争することばかり考えていて、チームメイトと協調するとかを考えないと、敵対心が生まれやすくなり、故意に互いを傷つけたりする行動が起こりやすくなる(Johnson & Johnson, 2005)。確かにチームプレイを考えずに、野球で言えばホームランの数を増やす、サッカーで言えばゴールを決めることだけ考えて、個人プレーをしていると良いとは思えませんよね。

まとめ

競技スポーツは、”競争”と”協力”スキルを学べるベストな環境

チームが強くなるには、個々の能力の底上げが必要になってきます。そのためにはまず、お互いの練習を手伝ったりアドバイスし合ったり”協力”のスキルが重要。でも、”協力”することを考えすぎて相手に対して遠慮が出てしまうとあまりよくありません。例えば、サッカーであればたまに自分で強引にでも得点を取るフォアードなんかは考えて自己中になることが大事ですよね。でもパスすればいいところを自分のことを考えてシュートするのは、ダメですよね。そこで、チーム内で上位の結果を残そうと努力する”競争”のスキルが重要になってきます。でも、競争を意識しすぎて相手を怪我させるといった行動に走っては意味がないです。

つまり…、”協力”と”競争”のバランスを学ぶことが大事なんです。スポーツからライフスキルを学ぶと考えても、ライバルに勝つというメンタルも大事。でも協力してレベルアップしていくという協力する意識はチームで何か頑張る時には、「チームメンバーに個人的に勝つ」という思考だけではなくて、「チームメンバーにも良い結果を与えてあげる」ことで、結果チームの結果は伸びるでしょう。

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イワツキ(自己紹介

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