選手・生徒の好みを簡単に聞いてあげるだけなんです。
え?一体どう言う事?と思っている読者様もいるでしょう。
結論は、
簡単に選手・生徒にこれどっちの方が好き?と好みを聞いてあげて好みにそって対応してあげるとお伝えしましょう。自主性を促す方法です。
(以前の、アドバイスをあげるときはいつ?の記事とは違う内容になります。)
1つだけ短い研究をお話しておしまいですよ!
私は、日本の大学院でスポーツ心理学を学びアメリカ留学して、修士号・博士号を取得しました。今は、アメリカでスポーツ心理学を教える大学教員でYouTubeしてます。
私の大学の運動学習・スポーツ心理学カリキュラム・Googleのメンタル情報、世界で1番売れている教科書の内容などスポーツ心理学の最新情報のコラムははこちらへどうぞ!
学習者の好みって何?運動を上手く学べる1つの方法【運動学習/スポーツ心理学】
ゴルフのパッティングの課題です。
そうです、パターゴルフとでもお伝えしたら誰でもわかりますね。
1日目に60球パターを3メートルの距離から練習します。
2日目(初日から2日後)に12球パターを同じ距離の3メートルから打ちます。
この2日目の日を1日目の練習からどう学べたか?のテストだと思ってください。
さあ、2つのグループがあります。
1つ目。ボールの色が3種類(赤、青、黄)あって、好きなボールで練習できる、色を決める事が出来るグループ(どの色で練習したい?と聞いてもらえる)。
2つ目。ボールの色が最初から決まっているグループ。色が決められていたグループ(ただ、ボールを渡されます)。
2日目は、グループに関係なく白色のボール(テストの日ですね)。
さあ、どっちのグループが2日目のテストの時に上手にパターが出来たでしょうか?
どっちの方がパターのパフォーマンスが高かったでしょうか?
(マトにどれくらい近いか、といった正確性を測りました)
正解です。
色を決める事が出来たグループです。
ほぉー。色を決めれるというだけで。
不思議なものですよね。
だって、それ決めれたから何?って話ですよね。
ボールの色なんてスキルに関係ないですから。
この研究は2015年の論文で、かなり最近です。
こんな些細な選択肢でも効果があるんだそうですよ。
例えば皆様が、じゃー青色どうぞと学習者に渡す。それか
3色あるんだけど、何色が良い?
これだけです。これだけで、運動の学習って変わってくるんですよ。
2015年に最初の論文から、こんな感じで小さい学習者への選択肢をあげる効果があったよ〜といった研究は増えてきています。
(いくつか差がないよ〜っという論文もありますが、害は間違いなくありません)
この研究の結果を皆様どうやって、日頃の生活に使っていきましょうか?
小さな選択肢 ”どっちがいいの?”でも運動の上達へ効果がある【運動学習/スポーツ心理学】
自分(教員、コーチ、指導者)が決めて、学習者に渡す、ではなくて、
決めさせてあげる事が出来れば、
好みを聞いてあげて、その好みで練習をさせてあげる。
どうでしょうか?
これは簡単ですよね!
なぜでこれはいいの?(長々とお伝えするつもりはありませんが)
- やる気が出る。
- 練習に興味がもっと持てる。
- やる気が出ることによって、学習に効果が出る
といったところです。こんな考え方があるんですよ。
さあ、皆様、明日から選手・生徒に何か選択肢をあげる準備は出来ましたでしょうか?
もしトレーニングを練習後に3つさせるとしましょう。順番がなんでも良い場合!選手に
今日はこの3つのトレーニングをやるんだけど、どれを先にやりたい?
っと聞いてみてはどうでしょうか?
(きっと、やる気が出るとかちょっとした効果があると思いますよ!)
読者様が明日から実践されることを楽しみにしておりますね!
以前の運動に関する記事にも下に貼っておきますので、ご覧ください。他にもいろんな効率よく運動を学ぶ方法があるんですよ!
イワツキ
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