研究者を目指したいけれど、その道のりがどれほど厳しいのか不安に思ったことはありませんか?
実際に日本とアメリカで研究活動を続けてきた経験から、多くの人が直面する壁と乗り越え方を整理しました。
研究の世界では、情熱だけでは続かない現実があります。ここでは特に多くの大学院生や若手研究者が悩む7つの課題を紹介します。
一つ目の壁は就職への不安です。 一般的な社会人が22歳前後で就職する一方、博士課程修了は30代になることも珍しくありません。周囲がキャリアを積む中で「まだ学生なのか」という視線に悩む人も多いです。著者自身も31歳で初めて大学教員となり、遅れを感じた経験があります。
二つ目は論文が通らないという悩みです。 研究実績は論文や研究費の獲得によって評価されますが、査読で却下が続くこともあります。実際に著者は教員1年目で8回連続で論文がリジェクトされた経験があり、大きな精神的プレッシャーとなりました。
三つ目は良いデータが出ない問題です。 実験系の研究では、仮説どおりの結果が出ずに研究期間が延びることが珍しくありません。博士課程を3年で終えた著者も、データ取得に時間がかかれば1年延長していた可能性があったと語ります。データに追われるストレスは深刻です。
四つ目は人間関係です。 指導教授や共同研究者との相性は研究の進行に大きく影響します。指導教員との不和で博士課程を中断した例や、委員同士の関係が悪く審査が進まないケースもあります。こうした人間関係のストレスで心を病む学生も少なくありません。
五つ目はポスドクで将来が見えないこと。 研究職への登竜門とされるポスドクは分野によって必須の場合もありますが、いつ安定職に就けるのかが見えづらく、30代後半や40代でも不安定な立場に置かれることがあります。
六つ目は30代で学生という立場からくる社会との距離感です。 日本では特に同年代が働くなかで学生を続けることに対する周囲の理解が得にくく、孤独感や疎外感につながります。
七つ目は低所得。日本の博士課程学生の多くが年間180万円未満で生活しており、同世代の平均年収約400万円と比べると大きな差があります。返済不要の奨学金を受けられるのは約10%にとどまり、経済的負担が精神面にも影響します。
これらの課題に共通するのは、他者と比べることで生じる自己評価の揺らぎです。 著者は「周囲ではなく自分の歩む道に集中し、少しずつ成果を積み重ねることが心の負担を減らす」と強調します。研究者の道は長く孤独に見えるかもしれませんが、現実を理解し、適切な準備と心構えを持つことで前に進む力が得られます。
研究者を志す人が直面する壁は就職・論文・人間関係・経済的問題など多岐にわたります。大切なのは他者との比較ではなく、自分自身の成長を見つめて一歩ずつ進むことです。
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